急な出費でお金が必要になった際、「クレジットカード現金化」という言葉を目にしたことがあるかもしれません。
しかし、その仕組みやリスクを正しく理解しないまま安易に利用することは、非常に危険です。
この記事では、クレジットカード現金化の仕組み、利用されやすい商品の実例、そして絶対に知っておくべき重大なリスクを徹底的に解説します。
- 買取方式とキャッシュバック方式という現金化の代表的な手口がわかる
- 安易な現金化が招くカード利用停止や詐欺など深刻な危険性がわかる
- 現金化に頼らず安全に資金を調達するための正規の代替案を知れる
知るべきクレジットカード現金化の仕組みと2つの方式
クレジットカード現金化とは、本来商品やサービスの購入に利用する「ショッピング枠」を使って現金を得る行為を指します。
これには、代表的な方式として以下の2つがあります。
【買取方式】換金性の高い商品を売却する方法
買取方式では、利用者が自らクレジットカードで換金性の高い商品(例:ブランド品やゲーム機など)を購入し、それを現金化業者やリサイクルショップ等に売却して現金を得る方法です。
【キャッシュバック方式】業者から商品を購入して現金を受け取る方法
キャッシュバック方式では、現金化業者が販売する価値の低い商品(例:安価なアクセサリーや情報商材など)を、高額なキャッシュバックが付属するかたちで商品を購入する方法です。
利用者はクレジットカードで商品を購入し、その特典として現金を受け取ります。

安全に利用できるおすすめのクレジットカード現金化業者をまとめましたので、ぜひご確認ください。

クレジットカード現金化に利用されることが多い商品の例
買取方式による現金化では、購入価格に近い金額で売却できる換金性の高さから、以下のような商品が利用される傾向があります。
ただし、これらの商品を現金化目的で購入することは、利用規約に違反する可能性が高いことに十分ご留意ください。
デジタルギフト券(例:Amazonギフト券、Apple Gift Card)
デジタルギフト券は需要が高く、オンライン上での売買が容易なため、現金化に用いられることがあります。
新幹線の回数券
換金性が高く、金券ショップ等で比較的容易に売却できることから、現金化に用いられる例が古くから見られます。
ブランド品・高級腕時計
人気ブランドの商品は価値が下がりにくいため、比較的高い換金率が見込まれ、現金化の手段として利用される場合があります。
ゲーム機・最新のスマートフォン
PlayStation 5や最新のiPhoneなど、品薄状態にある電子機器は、高値で取引される傾向があります。
絶対に知っておくべきクレジットカード現金化の5つの重大リスク
クレジットカード現金化は、手軽に現金を得られるように見える一方で、その背景には、信用情報や財産に影響を及ぼすおそれのあるリスクが存在します。
以下に、主な5つのリスクについて説明します。
利用規約違反による利用停止などの可能性
現金化を目的としたクレジットカードの利用は、多くのカード会社の規約に違反するとされています。
カード会社はこうした利用を厳しく監視しており、発覚した場合、クレジットカードの利用停止や会員資格の取消し、さらには利用残高の一括請求が行われることもあります。
悪質な業者による詐欺や未払い等のトラブル
現金化業者の中には、商品を送付したにもかかわらず代金が振り込まれない、あるいは当初の案内よりも著しく低い金額しか支払われないといった詐欺被害が報告されています。
個人情報の漏洩および不正利用のリスク
申し込みの際に提供した氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報などの個人情報が、第三者に渡り、不正利用されるおそれがあります。
一度流出した個人情報の回収は困難であるとされています。
高額な手数料による返済負担の増加
一般的に現金化における換金率は80~90%程度とされており、10万円を現金で得るために11万円以上のカード利用が必要となることもあります。
この差額は実質的な手数料に相当し、結果として返済総額が増加し、多重債務に陥るリスクが高まります。
自己破産における免責が認められない可能性
万が一返済が困難となり自己破産を申し立てた場合でも、クレジットカード現金化が「免責不許可事由」に該当すると判断され、借金の免除が認められない可能性があります。
これは、債権者に不利益を与える不当な行為と判断される可能性があるためです。
クレジットカード現金化で利用される商品とは?についてよくある質問
クレジットカード現金化で利用される商品とは?についてのまとめ
クレジットカード現金化は、一見すると簡単な資金調達方法に見えるかもしれません。
しかし、その実態はカード利用停止、詐欺、個人情報漏洩、多重債務といった深刻なリスクと隣り合わせの危険な行為です。
もし、あなたが今、現金が必要な状況に置かれているのであれば、まずはキャッシングやカードローンといった正規の金融サービスを検討してください。
そして、根本的な解決を目指すのであれば、公的な支援制度に助けを求めることも重要です。
安易な選択が将来に大きな禍根を残すことのないよう、賢明な判断を心がけましょう。
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